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薬物動態の計算はパターンを覚えれば怖くない

【1】この記事は薬学生向けです。

こんにちは!新人薬剤師のシグロです!受験生の皆さん勉強の進み具合はどうですか?計画どおりの方もいれば中々進まない方もいるかと思います。ちなみに私は去年の今頃ちょうど勉強に飽きがきていました(笑)

  

これから模試が増えると思いますが、統一模試などは実際に薬剤師国家試験と同じスケジュールで行われます。薬剤師国家試験は解答時間が限られており、時間を常に把握しなくてはなりません。そんな中、ついつい焦ってしまうのが計算問題ですね。

なかでも薬物動態の計算問題は毎年必ず出ており、年々難易度が上がっているようにも思えます。そして、薬物動態は多くの方が苦手とする範囲だと思います。

しかし、計算問題もパターンが決まっており、解き方を覚えればあとは数値が変わっているだけなので対応できると思います!

そこで今回は私が実践した薬物動態の計算の勉強法をお伝えしていきたいと思います!

最後まで読んでいただけると幸いです!

目次

勉強の開始は余裕をもつ

計算問題は他の暗記科目と違い解けるようになるまでどうしても時間がかかってしまいます。年明けからスタートしててはとてもじゃないけど間に合わないと思います。遅くても9月から本格的に始めましょう。ちなみに私は7月くらいから開始しました。

式は必ず覚える

本当に頭がいい人なら式を覚えてなくても問題解きながら立式できるかもしれませんが、私の場合そのような能力がなかったためすぐ頭に式が思い浮かぶまで暗記していました。仮に試験中に立式できたとしても時間をかなりロスすると思われます。国家試験は受かりさえすればよいのでぜひ覚えてくださいね。

ちなみに暗記していた式は以下の通りです。これだけ覚えていれば理論も実践も対応できると思います。

自分なりの解き方を丁寧にまとめる

問題の解き方は人それぞれだと思います。式を使う順番、考え方これらを勉強で慣れておきましょう。そして自分なりのルーティンを構築しましょう。実際に私は過去問に対して自身の解き方をルーズリーフにまとめていました。

ではここで私がどうやって解いていたか第103回問173を例に見ていきましょう。

まず文章にでてくる数値をおさえます。「静脈内投与量Div=100mg」、「AUCiv=1.0mg・h/L」、「代謝物の尿中排泄量Xm=20mg」、「経口投与量Dpo=200mg」、「AUCpo=0.8mg・h/L」、「肝血流速度速度Q=80L/h」。

ここで暗記した式を思い浮かべます。するとDivとAUCivでCLtotが出ますね。100mg×1.0mg・h/Lより100L/hがでますので選択肢2は正しい記述です。

CLtotがでれば、AUCpoとの積で経口投与後全身に移行した薬物量がでるため、100L/h×0.8mg・h/L=80mgがでます。つまり200mg経口投与しそのうちの80mgが全身に移行したため、生物学的利用率は40%となり選択肢1は正しい記述です。

とまあこのように式から新たな単位を導き、さらにそれを別の式を用いて答えを導く、いわゆるジグソーパズルのようなイメージで解いていました。

ですから起点は必ず式から入ると思います。何度もいいますが、ぜひ式を覚えましょう。ここで紹介した問題はまた今後くわしく解説したいと思います!

制限時間を設けて電卓を使わずにひたすら過去問

最初のうちは時間は気にせず丁寧に解いてください。そしてある程度解き慣れたら時間を設けて解きましょう。タイマーをつけるだけで焦り具合がだいぶ変わります。電卓使ってはいけません。手計算で慣れていきましょう。そして、あとはひたすら過去問の繰り返しです。吐き気がするほど巡回しましょう。

まとめ

いかがでしたか?やはりこのような計算問題もいかに時間をかけ解くかで他人と差がつきます。計算問題を飛ばしてしまう方も多いと思いますが、一回自信がつけば逆に点数になる範囲なのでぜひ諦めずに頑張ってくださいね。

それでは今日はこの辺で~