こんにちは!薬剤師のシグロです。
早速ですが皆さん血圧の薬と聞いてまず何を思い浮かべますか?
降圧剤にも様々な種類がありますが、やはりよく聞くのはアムロジピンではないでしょうか。
実際、高血圧の患者さんの大半はアムロジピンを服用しています。
アムロジピンといえばグレープフルーツジュースとの相互作用が有名ですが、なぜ避ける必要があるのか、またその他副作用について分からないまま服用されている方も多いと思います。
そこで今回はアムロジピンの特徴、副作用、注意点分かりやすく解説していきたいと思います!
先発名・規格・薬価
「アムロジピン」は成分の名前いわゆる一般名になります。
また先発医薬品と同じ添加物、製造方法であるオーソライズドジェネリック(AG)は「ファイザー」です。
効能・効果
高血圧症、狭心症 (ただし効果発現が緩徐であるため、緊急な治療を要する不安定狭心症には効果が期待できません。)
作用機序
細胞膜の電位依存性カルシウムチャネルに選択的に結合し、細胞内へのCa2+の流入を減少させて冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させます。カルシウム拮抗作用は緩徐に発現するとともに持続性を示し、また心抑制作用が弱く血管選択性を示すことが認められています。
用法・用量
高血圧症
通常、成人にはアムロジピンとして2.5mg~5mgを1日1回経口投与する。
効果不十分な場合には10mgまで増量する事ができる。
6歳以上の小児には、アムロジンとして2.5mg~5mgを1日1回経口投与する。
通常、成人にはアムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する。
アムロジピンは血中濃度半減期が36時間ととても長いため、1日1回の投与となります。また高血圧症として用いる場合、最大量は10mgまでとなりますので超える場合はすぐ薬剤師に相談しましょう。
食事の影響も受けないため食後でも食前でも問題はありません。
また、以前まで妊婦には禁忌でしたが、リスクの見直しが行われ解除となりました。
副作用
頻脈、動悸(血圧低下による反射性頻脈)、めまい、ふらつき、頭痛、顔面紅潮、歯肉増殖、浮腫などまだまだたくさんあります。
しかしいずれも0.1~1%未満であるため比較的安全な薬と言えるでしょう。
グレープフルーツジュースとの相互作用
グレープフルーツジュースにはフラノクマリン類という成分が含まれており、小腸粘膜にある対象の薬物を代謝する酵素CYP3A4を阻害します。そのため、対象の薬物は代謝を受けにくくなり、結果体内への吸収が増加され作用が増強されてしまいます。
アムロジピンの添付文書では相互作用の注意書きがありますが、結論から言うとアムロジピンはグレープフルーツジュースにほとんど影響を受けない事が分かっています。ですのでアムロジピンにおいてはそこまで気にする必要はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。アムロジピンは全国で広く処方されてるので、あなたのおじいちゃんおばあちゃんも服用している可能性は高いと思います。その際はぜひ用法用量、副作用などチェックしてみてくださいね。
それでは今日はこの辺で〜