こんにちは!薬剤師のシグロです!
最近気温がぐっと下がり肌寒くなってきました。
気温が下がると血管が収縮し血圧が上昇する傾向にあります。しかし、血圧も個人差があるため寒くても全く血圧に影響しない方もおられます。
このように血圧が高い人とそうでない人、血圧に限らずある疾患にかかりやすい人、かかりづらい人の違いは何でしょうか?もちろん環境因子もありますが、ほとんどの場合遺伝子が関与していると言われています。
遺伝子と聞かれて、具体的にどのように影響しているか疑問に思う方もいるかもしれません。そこで今回は遺伝子の仕組みといくつか例を取り上げ解説しようと思います!
また自分の遺伝子を解析し、疾患のリスクを知ることができるツールも紹介していこうと思うので最後まで読んでいただけたら幸いです!
目次
遺伝子の役割と流れ
ヒトの身体は約70%の水分と約20%のタンパク質、その他約10%で構成されています。遺伝子は生体の恒常性を維持することであり、その正体はタンパク質です。
遺伝情報はDNAに保存されており、その遺伝情報に基づいてタンパク質が合成されることを遺伝子発現といいます。いわゆる転写、翻訳の流れです。よく聞く酵素も遺伝子のひとつです。
したがって、遺伝子が関与している疾患になりやすい人は、正常の方に比べ遺伝子発現に異常が生じ、うまく作用できていない状態にあるというわけです。
例) 太りやすい体質の遺伝子
では実際に例を挙げていきます。全然食べていないのに太る方、たくさん食べているのに痩せている方、これも遺伝子が関与していると言われています。その遺伝子のひとつとしてβ₃アドレナリン受容体(ADRB3)があります。ADRB3も転写翻訳を経て発現するものであり、脂肪細胞内に蓄積されていた中性脂肪の分解を促進する役割を果たしています。
このADRB3遺伝子に変異が起こると、正常の方に比べ糖尿病の発症年齢が低くなること、安静時の基礎代謝も低くなることが報告されています。
また、私が以前投稿したアルコールの強さについても、アルデヒド脱水素酵素(ALDH2) という遺伝子が関与しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
sguro35pharmacist.hatenablog.com
自身の遺伝子を解析するツール(ジェノプラン遺伝子検査キット)
上で挙げた例以外にもたくさんの遺伝子が疾患との関わりを持っています。それらを解析し事前にリスクを知ることで、早いうちから予防策を講じることができます。
これを可能にしたのがジェノプランジャパン株式会社の遺伝子キットです。唾液を採取するだけでなんと30のがん項目、198の一般疾患項目、274の体質項目を調べることができます!これだけの項目数調べることができる商品は中々ないと思います。自分だけでなく両親にも試してほしいですよね!リンクを下に貼っておくので気になる方はぜひどうぞ!
まとめ
いかがでしたか?タイトルにもあるようにあらゆる疾患は遺伝子が関与しています。これを機にぜひ自身の遺伝子を調べてみてくださいね!
それでは今日はこの辺で~