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お酒の強さを調べる方法

こんにちは!薬剤師のシグロです!

皆さん、お酒は好きですか?私は最近あまり飲んでいませんが学生時代めちゃくちゃ飲んでいました(笑)。特にコロナウイルスが流行る前は飲み会で毎回10杯程度は飲んでいましたね。懐かしい。

私はお酒はあまり強い方ではなく、二日酔いになるのが当たり前でした。しかし、中には恐ろしいほど強い方もいますよね。ではアルコールの強い方と弱い方、違いは何なのでしょうか?

実は遺伝子が深く関係しています。しかも今は簡単に強い遺伝子かどうか分かる遺伝子検査キットもるんです!

今回はアルコールと遺伝子の関わりについて分かりやすく解説していきたいと思います!最後まで読んでいただけると幸いです。

お酒の代謝カニズム

まず人がお酒を飲むと、お酒の正体であるエタノールが体の中に吸収されます。エタノールは肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH1B)によってアセトアルデヒドに酸化されます。アセトアルデヒドアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって最終的に酢酸に解毒されます。

この代謝経路の過程で生成するアセトアルデヒドが酔いの正体であり頭痛、悪心、嘔吐を引き起こします。

外国人との比較

海外の方がお酒が強いのはなぜでしょうか?先ほども説明した通りアセトアルデヒドが酔いの原因物質です。したがってアセトアルデヒドが酢酸に変化すればするほど酔いにくくなります。

ここで重要な役割を担っているのがアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)になります。アルデヒド脱水素酵素のような物質はタンパク質でできており、DNAをもとに転写翻訳を経て生成します。

すなわち、外国人と日本人ではDNAが違うため生成する酵素にも違いが見えてきます。実際日本人の約40%は、アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の活性が低いことが分かっています。多くの日本人が酔いやすいことが分かりますね。

       

お酒の強さを調べる方法

ここまでアルコールについて解説しましたが、自分自身お酒の強さがどうなのかとても気になりますよね!お酒の強さは遺伝子レベルで決まりますが、遺伝子を調べるのは大変そうですよね( ;∀;)

しかし、口腔粘膜か爪を採取するだけでお酒の強さがわかる検査キットが実在します!

それがHERSERIES INTERNATIONAL さんのアルコール感受性遺伝子分析キットです。

気軽にできるので気になるかたはぜひ試してみてくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。アルコールの強さには遺伝的が深く関係します。また自分のアルコールに対する強さを遺伝子レベルで知ることができれば、お酒の目安が分かり急性アルコール中毒等のリスクも減らすことができます!この記事を機に飲み会の際はぜひ意識してみてくださいね。

それでは今日はこの辺で~