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ロキソニン錠にも副作用はある

こんにちは薬剤師のシグロです!

就職してから早5カ月。まだまだ知識不足を痛感しながら業務に励んでいます。

そんな中1日に必ず触れる薬があります。それはロキソニンです。ロキソニン錠といえば市販薬でも売られており、身近に感じる方も多いのではないでしょうか?

それ故、乱用するケースも多く見られ問題となっています。

ロキソニン錠は副作用が少ないと思われがちですが、実は皆さんが思っている以上にあります。

そこで今回はロキソニン錠について解説していきたいと思います!

効能・効果

まずはどのような症状に適応を持つか見ていきましょう。

ここで注意して欲しいのが市販薬と処方箋医薬品とでは効能効果が違ってきます。

処方箋医薬品

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛の消炎・鎮痛。手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎。急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛。

市販薬

頭痛月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、咽喉痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷後の鎮痛、悪寒・発熱時の解熱

このように見比べると違う点がありますね。処方箋医薬品には頭痛の適応がないのは意外ですよね!臨床では使われていますが。

副作用

それでは副作用について見ていきましょう。

ショック、アナフィラキシー、無顆粒球症、白血球減少、溶血性貧血、再生不良性貧血、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性腎障害ネフローゼ症候群、間質性腎炎、うっ血性心不全間質性肺炎消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔、小腸・大腸の狭窄閉塞、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、喘息発作、無菌性髄膜炎、横紋筋融解症(いずれも頻度不明)

発疹、搔痒感、腹痛、胃部不快感、悪心、下痢、便秘、胸やけ、口内炎、腹部膨満感、口渇、眠気、タンパク尿、浮腫、顔面熱感(0.1%~2%未満)

嘔吐、動悸、血圧上昇、頭痛、めまい、しびれ、好酸球増多、ALP上昇(0.1%未満)

多いですね

そうなんです。これ全部臨床試験で発症した副作用です。ロキソニンを現在服用している方もこのような副作用が起きる可能性は0%ではありません

当たり前ですがこのような副作用頻度は投与量を増やす程多くなります。薬剤性頭痛といわれるのも乱用した結果起こってしまいます。

まとめ

いかがでしたか?こんなに副作用があるんだと驚く方もいたのではないでしょうか。市販薬だからといって用法用量を無視した服用は極めて危険ですので注意しましょう。また、ちゃんと用法用量を守ったうえで起こってしまった副作用は、国が補償してくれる副作用被害救済制度の対象になりえるのでその観点からも守ってくださいね。

 

参考:第一三共株式会社 添付文書