【1】この記事は薬学生向けです。
こんにちはシグロです!前回は国試の勉強法について書きましたが、もう少し掘り下げていこうと思います!
薬剤師国家試験で苦労する教科と聞いて物理・化学・生物を挙げる方は多いですよね。私も特に化学が苦手でした(;'∀')
しかし、物化生は他の教科を解くうえでとても重要になっていきます。例えば衛生の油脂の変敗に関する試験法でヨウ素価というものがあります。ヨウ素価は不飽和脂肪酸の二重結合を検出するために用いられますが、この原理は化学でも習うアルケンに対するハロゲンのanti付加反応になります。ただヨウ素価の原理を暗記するよりは、アルケン(不飽和脂肪酸の二重結合)にハロゲン(ヨウ素)が付加することで検出できる...ということは変敗が進むと二重結合は少なくなるから付加反応が少なくなりヨウ素価は減少する、といったように知識を繋げることで応用も効いていきます。このような考え方ができるようになったのは勉強を始めて3ヶ月くらいでした。
物化生の勉強は拒絶反応が出るほど大変ですがぜひ頑張ってもらいたく、今回は物化生の中でも化学における私なりの勉強法をお伝えしたいと思います!
目次
化学の範囲を把握しよう
前にも言いましたがまずはどんな問題がでるかざっくりとでいいので把握しましょう。化学の範囲はおもに「立体構造」、「酸性・塩基性」、「アルカン」、「アルケン」、「アルキン」、「芳香族化合物」、「有機ハロゲン」、「アルコール・フェノール・エーテル」、「アルデヒド・ケトン・カルボン酸」、「アミン」、「無機化合物」、「NMR」、「生体分子と医薬品の構造」、「生薬」です!特に赤字の範囲はめちゃくちゃ出てきます。問題を解くときはその問題がどの範囲なのか分かるようにしましょう。
構造式の名称は絶対覚える
化学は構造式を覚えないと正直致命的です。逆に言えば覚えていると選択肢1個は分かりますし、必須も解きやすくなります。最低限、「カルボン酸」、「エステル」、「アミン」、「アミド」、「アルデヒド」、「ケトン」、「アルコール」、「エーテル」、「ピリジン」、「ピロール」はパッと言えるようにしましょう。最低限、ですからね。
範囲によってはゴロで対応しよう
細かく覚えなくてもゴロだけ覚えていたら必須も理論もとける範囲があります。個人的に役に立ったゴロは、「IUPACの優先」、「酸性度」、「生薬」です!特に生薬は絶対一つは選択肢削れます。
「IUPAC優先」
良い女にかえす網戸あるけどおっさんには
良い女・・・陽イオン
かえす・・カルボン酸、エステル
網戸・・・アミド
ある・・・アルデヒド
けど・・・ケトン
おっ・・・-OH(アルコール)
さん・・・-SH(チオール)
には・・・-NH(アミン)
「酸性度」
ムキムキカルタフェチミア
ムキムキ・・・無機酸
カル・・・カルボン酸
タ・・・炭酸
フェ・・・フェノール
チ・・・チオール
ミ・・・水
ア・・・アルコール
「生薬」
フラボノイド
カッコエエ黄金頭皮の重役大事な期日迫ってピンチ、あ~ん
カッコ・・・カッコン
エエ・・・エイジツ
黄金・・・オウゴン
頭皮・・・トウヒ
重役・・・ジュウヤク
大事・・・ダイズ
期日・・・キジツ
ピンチ・・・チンピ
あ~ん・・・アンミジツ
バブルはじけて金返せねーがおじさん今日は最後のカニ
バブル・・・泡:サポニン
せねーが・・・セネガ
おじさん・・・オンジ
今日は・・・キキョウ
最後・・・サイコ
カ・・・カンゾウ
ニ・・・ニンジン
反応式は結果から覚えよう
この反応は電子がこう移動するからこーやって...無理です。すべての反応は電子の移動が大事になります。まずはスタートとゴールだけ頭にいれましょう。それだけで必須は闘えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?化学もまずは形から入りそして理解を深める。そうすれば形から入ることで必須レベルはとけるようになり、反復して理解を深めることで理論にも対応できるようになります。少しざっくりしてしまいましたがまた今後範囲を限定してより具体的に解説していこうと思います!勉強頑張って下さい!
それではこの辺で~